サボリ気味ですがInstagramのアカウントも持っています。
最近撮影から離れ、ポタオデに傾倒していたため写真の方も頑張ろうと思い、一冊の本を買いました。
今回はSNS時代のフォトグラファーガイドブックという本についてのご紹介です。
SNSで写真のアカウントをお持ちの方、これから作ろうと考えている方におすすめできる本です。
買った本
SNS時代のフォトグラファーガイドブック
本誌は写真家のアカウントを参考に、なぜバズるのか、SNSでフォトグラファーを始めるにあたっての大切なポイントが随所に散りばめられています。
書籍の目次
1章 SNSのはじめ方(黒田明臣)
- SNSの仕組み
- 「いいね!」の数が正義?
- フォロワーは1人の人間
- SNSとコンテンツの相性を考える
- SNSタイプ診断
- ミニコラム共感と影響の二項対立
2章 SNS時代のフォトグラファー戦略(もろんのん)
- SNSは自己分析からはじめる
- 能力を重ねて自分だけの「強み」をつくる
- 写真の見せ方でバズを生む
- SNSの特徴を掴む
- 最初の1文で惹きつける文章をつくる
- 憧れよりも「共感」が大切
3章 画面の向こう側に届ける戦術(ENO)
- 映えるコンテンツと映えないコンテンツを理解する
- 「いいね!」と思われる秘訣
- 「ありそうでなかった」を具現化する
4章 言葉にできないからこそ大切にしたいエモと共感(haru wagnus)
- SNSが私の人生を変えた
- 技術よりも大切なこと
- 写真+言葉で訴える
- バズる写真のポイント
- 写真にストーリーを与える
- エモい写真とは何か
- レタッチで自分の世界観をつくる
5章 僕がSNSで成功した理由(高橋伸哉)
- SNSという大海に写真を撒く
- SNS運用で最も大切なこと
- ゼネラリストよりスペシャリストとして振る舞う
- つながりでリーチ数を拡大する
- 言葉でブランディングする
- 飽きられないためには自分を偽らないこと
- レタッチでユニークに!
6章 スマートフォンによる新たな写真表現(宮瀬浩一)
- SNS×スマホの相性
- SNSに向く写真の縦横比
- 風景を情景に変える
- スマホ撮影のすすめ
- スマホ編集の実践
7章 SNSで広がった写真の価値(別所隆弘)
- SNSはフォトグラファーを幸せにするのか?
- SNSが写真に好適な理由
- 写真は「量」でうまくなる
- 写真と言葉のシナジー効果
- SNSと写真の負の側面
- あなたの「生き方」がコンテンツになる
8章 フォトレシピ&フォトグラファーの未来(XICO)
- もろんのんのフォトレシピ
- ENOのフォトレシピ
- 高橋伸哉のフォトレシピ
- 宮瀬浩一のフォトレシピ
- 別所隆弘のフォトレシピ
- フォトグラファーの未来
各章の所感
1章 SNSのはじめ方(黒田明臣)
まずはSNSに関する基礎的なことから。
SNSと写真の相性や、主に撮影されている写真のジャンルなどが説明されています。
その中でも、SNSにおけるフォトグラファーを「職人」「知識」「コンテンツ」「マルチ」の4つに分類しており、そのタイプを判定する診断が面白かったです。
ちなみに私は「マルチ」タイプ。キャッチコピーといった写真との親和性が高いコンテンツにも造詣が深いタイプとのこと。
2章 SNS時代のフォトグラファー戦略(もろんのん)
この章では自己分析をした上で、自分は写真で何を表現したいのかしっかり考えるのが重要と書かれていました。
また、各SNSの特徴についても明記されており、自分のスタイルにマッチしたSNSで自分が楽しく続けられるスタイルを確立させられるようになっています。
どのようにプロフィールを設定すべきかまで書かれているので参考になりました。
3章 画面の向こう側に届ける戦術(ENO)
この章では「写真の見え方」を制することがSNSでの反応を得るコツと書かれていました。
そもそも人はなぜ良い写真に対して、いいね!ボタンを押すのでしょうか。
そもそも良い写真とはなんでしょう。
そこには何かしらの心理的な要素が働いているはずです。
そういった今まで漠然としていた部分にメスを入れることで、SNSでいいね!される写真に対して深く切り込んでいます。
4章 言葉にできないからこそ大切にしたいエモと共感(haru wagnus)
技術の上手い下手ではなく、個性として表現した写真にどれだけ共感してもらえるかが鍵とのこと。
「エモい写真」についても述べられており、結局は人の心に残るかどうかが大事だそうです。
5章 僕がSNSで成功した理由(高橋伸哉)
〇〇で成功した理由、ってあまり好きではありません。なぜなら成功したらどれだけ突飛なことであっても、理由として言えるからです。
しかし、この章では「SNS運用で大切なこと」、「言葉でブランディングする」といった、できているようでなかなかできていないことについて触れられています。
こういった基礎の積み上げがあってこその成功なんだなと実感しました。
6章 スマートフォンによる新たな写真表現(宮瀬浩一)
この章ではスマホ撮影におけるノウハウについて記載されていました。スマホで充分、という意気込みが感じられ読んでいて新鮮な気持ちになりますね。
確かに近年のスマホはデジタルカメラに負けず劣らずの画質を誇っており、わざわざ高いカメラを買わなくてもいい写真は撮影できます。
結局のところ、写真やメッセージといった表現の仕方で個々人の感性をブランディングできれば、スマホだろうが100万円するカメラだろうが関係ないということですね。
7章 SNSで広がった写真の価値(別所隆弘)
SNSという軸が加わったことによる写真の立ち位置について述べられていました。
個人を結ぶメディアとしてSNSは写真家の方たちが活躍する場にもってこいでしょう。写真展に行ったり、写真集を買わない人に対してもアプローチができるのは大きいですよね。
一方、負の側面についても考察されています。
8章 フォトレシピ&フォトグラファーの未来(XICO)
各写真家の方たちがどういった表現で撮影しているのかの紹介です。
それぞれ自身のスタイルを崩さずうまく自己表現できる形で写真を撮っていて参考になります。
まとめ
本書はテクニックやノウハウだけではなく、SNSを活用する上で頭に留めておくべきことが要点を抑えて書かれています。
これからSNSで写真用のアカウントを作りたいと考えている方におすすめの書籍だと思いました。
また既にアカウントを持っている方にとっても、再認識させられる部分が多く、手元に置いておいて損はない本だと思います。
Instagramに写真投稿するかな・・・。